2010韓国旅行記(5)
南北軍事境界線、板門店ツアー。いよいよやってきました。板門店、JSAへ。

再び統一大橋を渡り民間人統制区域の中に入りしばらく行くと「キャンプボニファス」に到着。ここで今まで乗ってきたバスから国連軍が用意したバスに乗り換えて板門店へと向かう。まずはその前にこちらで板門店について説明を受ける。.....するとここでハプニングが発生。説明中に突然会議室の電気が消えて真っ暗になってしまった。一瞬何事かと思ったが原因は単なる停電だったらしい。というわけで、説明が最後まで終わらないうちに国連軍のバスが到着。板門店まで向かうことになった。
バスに乗り込み出発。しばらくするとDMZの中に突入。さらに数分後に突如として建物が現れる。ついに到着。板門店。共同警備区域JSA(Joint Security Area)。 バスを降りまずは正面にある建物(自由の家)に入り2列に並ぶ。そして自由の家を出てその向こうにある青い建物の中に入る。ここがあの「軍事停戦委員会本会議場」。南北境界線の中央にあり、会議室の中心のテーブルは境界上にあり、マイクやマイクケーブルもその境界線を示すように配線されているそうです。そんな会議室内を撮った写真が上の1枚。この建物の中だけは南北行き来しても大丈夫ということで、ほんの少しだけ北朝鮮に入ってみる。
本会議室の中から外を撮影するのもOKだったので撮った1枚が左の写真。写真中央のブロックがまさに「軍事境界線」。このブロックより右側が「大韓民国」、左側が「朝鮮民主主義人民共和国」になります。ちょっとまたいだらあっという間に北朝鮮に行ける、これだけ見るとそんな感じがするのですが、このブロックの上には目に見えない大きな壁があるんですね。この壁が取り払われる日はいつやってくるのでしょうか。
北の建物「板門閣」を撮ることができたのでその1枚。われわれが来ているためか、入り口のところには北朝鮮の兵士がこちらを見ている様子がうかがえます(写真にカーソルを合わせると拡大表示されます)。
その後、ポプラの木事件の記念碑などを車中から見て板門店を後にしてキャンプボニファスまで戻る。ここにあるお土産店にてお土産を購入。再びわれわれが乗ってきたバスに戻りソウルまで戻ってくる。早朝8時半より始まった「南北軍事境界線、板門店ツアー」は夕方5時半頃、ソウル市内のロッテホテルに戻り、無事に終了。
南北朝鮮が対峙している現場を目の当たりにした感想は......軽々しく言うのもはばかるような、そんな緊張感がありました。今言えることは、いつの日かこの境界線を越えて自由に行き来できる日がやってくること、そんな日がやってくることを願ってやみません。都羅山駅の看板にこんな言葉がありました。
남쪽의 마지막 역이 아니라 북쪽으로 가는 첫번째 역입니다. (南の最後の駅ではなく、北へ行く最初の駅です)
確かに、ここは南の端ではないんですよね。これから北へ向かう出発点。いつの日か、今日一緒にツアーに参加した仲間とともにソウルから平壌行きの列車に乗ってビールを飲みながらここを通過できるようになる。そんな日がやってくることを祈ります。
- 関連記事
-
テーマ:韓国旅行 - ジャンル:旅行
|