遠征の合間の局巡り - 女川さいがいFM
先日ここにも書いたとおり、今回の局巡りは「女川さいがいFM」。
2011.3.11 に発生した「東日本大震災」にて壊滅的な被害を受けた宮城県女川町。その町に災害情報などを伝達するための「臨時災害放送局」として開局したのが「女川さいがいFM」。開局後は、地元だけでなく全国のメディアでも紹介されることが多く、NHKでは密着ドキュメントが放送されたり、ここをモデルとしたドラマも制作されたりするなど、小さな局だが全国からも注目される放送局である。
そんな放送局なのだが、個人的にも大学時代のサークルで「ミニFM」をやっていた縁で知り合った方がこちらの局にも携わっていることもあって、ぜひ一度訪問してみたかった。当初は昨年の仙台遠征や山形遠征のときに行きたかったのだが、仙台遠征は行けず、山形遠征のときは台風と重なって女川行きは断念。今年の遠征で行ければと思っていた。ところが、今年3月で女川さいがいFMが放送終了するということが決まってしまった。そこで、なんとしてでもそれまでに行かなければ、と、この時期に行くことにしました。
JR女川駅から歩いて数分。女川町役場の隣のトレーラーハウスが「局舎」。写真を撮っていると中からスタッフの方が出てこられたので挨拶をして自分も局舎の中へ。中は半分が事務デスク、もう半分はミキサーやマイクなどの機材が置いてあるテーブルで、こちらが「スタジオ」といった感じ。24時間放送の局だが、お昼の時間帯は「おながわ☆なう。」という番組を生放送している。自分が着いたときはまさにその生放送の放送直前。忙しい時間にお邪魔してしまいましてすみませんでした。
2時間の生放送のこの番組。町からの情報や地元の交通情報などなど地元密着の話題を中心とした番組。途中からは番組のリスナーの方も局へいらしたりして、そんなアットホームな雰囲気の番組。非常に暖かい雰囲気の番組・放送局でした。生放送直前の大喧騒を普段見ている者からみればこういう雰囲気で番組ができるのはうらやましく思えてきます。
以前からネットなどでは放送を聞いていておおよその雰囲気は感じ取っていたが、実際に行ってみてそのままの雰囲気の放送局でした。このままずっと放送を続けていってほしいという思いは個人的にはあるのだが、こればっかりはなんともいえないところ。東日本大震災という大災害を機にできた「臨時災害放送局」である以上、どこかで区切りをつけなければいけないとは思うのだが、いざ放送終了という話を聞くと何とも言えない気持ちになります。
「女川さいがいFM」のみなさま、大変お世話になりました。放送終了まで残り約2ヶ月、これからもがんばってください。
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テーマ:局巡り - ジャンル:テレビ・ラジオ
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